山本 晴彦

Haruhiko Yamamoto

山本晴彦氏は、1979年9月5日生まれ、栃木県足利市出身の料理人である。14歳のとき、両親が喜ぶ茄子の料理を作った経験から「人に喜ばれる嬉しさ」を感じ、料理の道に進むことを決意。エコール辻東京調理師専門学校を卒業後、特別講師として来た高田晴之氏に師事するため、岐阜県の「たか田八祥」に入店した。2004年頃より岐阜で日本料理・懐石・割烹の修業を積み、25歳で「支店わかみや八祥」の店長に、その後29歳で「支店こがね八祥」の店長として活躍。2010年には31歳で独立し、東京に「日本料理 晴山（SEIZAN）」を開店、ミシュランガイド東京2016年で2つ星を獲得して現在に至る。

日本料理における「出汁」の重要性に特に力を入れている。具体的には、昆布、まぐろ、かつおの削り節を用い、その厚さやブレンドを細かく調整するなど、出汁作りには細心の注意を払っている。その哲学として、「自分にとって料理は人生そのもの」と位置づけ、お客様に対する感謝の心や人との繋がりを大切に日々精進している。

山本氏の料理人としての姿勢は、先輩である高田晴之氏に師事した際の厳しい修業と、それに耐え抜いた経験から形成されている。この経験は、山本氏が「店を訪れたお客様に、常に刺激や驚き、楽しさを届けたい」という、料理一品一品に工夫を凝らすストイックな姿勢に繋がっている。